Keen

昨日はオーストラリアのLate November来日公演で、サポートアクトとして出演した。

ボーカルのAlexはとにかく話好きでずうっとひたすらしゃべっている。しかも話の内容が全部面白いという魅力の塊、太陽みたいな人間で身長が190cm近くあって長髪クセ毛なので、めちゃめちゃ目立っていた。遠くから見ても一瞬でわかるねと伝えると、笑っていた。

実はこの日物販で必ず言うと決めていたジョークがあったのだが会話の展開が想定していたものと違ったため、言うタイミングを見流してしまいしょげていた。ということでAlexに「絶対言うと決めていたジョークがあるんだが聴いてくれるか」と言ってどきどきしながら披露した。

すると彼はAh, It's funnyと言って笑っていたので、胸をなでおろした。お返しに他のジョークを教えてくれた。自分たちがサックスなどを含む8人編成の大所帯バンドであることを念頭に、他の出演バンドを指して「へえそうなんだ。で、あのバンドのメンバーは何人なの?」というやつ。これは大傑作。

その後もビデオ通話で彼女を紹介してくれたり、オージーイングリッシュをいくつか教えてくれたり、Late NovemberのドラムSamがやってるHIP HOPユニットArchesの楽曲を聞かせてくれたり(超ラップうまい)してほんとうに楽しかった。

自分の出番となり感謝の気持ちを1分ほどMCで伝えたのだがリアクションが来て欲しいところでこなかった、というのもLate Novemberの曲名やリリックをその中に潜ませていた。少し無粋だけど後ほどAlexに「気づかなかった?」と尋ねると「もちろん気づいていたしガッツポーズして喜んでたよ!みんな静かに聴いてるしMCの邪魔しちゃいけないと思って空気を読んだんだ」と言っていた。

 

最近読み終わった竹田ダニエル著「世界と私のA to Z」が素晴らしかった。特にセルフケア・セルフラブについて書かれてある第1章が良くって、「セルフケアとは抑圧的なシステムを覆すために自身を癒し、コミュニティで結束するための手段だ」というオードリー・ロードの引用が心に響いた。資本主義的に散財し自分のことだけをするのではなく、生き残りのツールとしてセルフケアをするということが大事だという考えを常に持っていたい。ここ一年特にメンタルヘルスのことを考えていて、それを特に他人と共有するということをしてこなかったが場合によって自分の抱えている問題を人と共有することも大事だと考え始めている。